廃液処理・薬品廃棄のプロが知ってもらいたい、薬品を安全に処理・保管する為の正しい容器の選び方

こんにちは。
今回は「薬品や廃液を安全に処理・保管する為の正しい容器の選び方」としまして、保存容器「ポリタンク」について、詳しくお話したいと思います。

ポリタンクと言えば・・?

ポリタンク

ポリタンクといえば、水や灯油などをいれて持ち運ぶ、プラスチック製の平たい容器を思い浮かべる方が多いと思います。
また、一回り小さいもの、柔らかくコンパクトに畳めるもの、蓋の開閉がワンタッチでカンタンにできるもの、蛇口のような「コック」がついているものなど、キャンプ用品やスポーツ用品として売っている容器をご想像になる方もいるかもしれませんね。

産業廃棄物、どの容器に入れておく?

実は産業廃棄物を溜めたり、持ち運ぶ前にまず気をつけて頂きたいのが、「容器」なんです。
どのような容器に入れておけばいいのでしょうか?

私達の日常のなかで、もっとも手近にある空き容器といったらペットボトルですよね。お客様の中には、劇薬をペットボトルに入れていたり、化学反応の起こっている薬品を保管していたりというケースがあるんですね。
これは、実際に事故も起こっている、非常に危険な行為なんです。

ペットボトルに薬品を入れてはいけない

数年前ですが、ビルメンテナンス業者が硫酸入りの洗剤をペットボトルに詰め替えてしまったことがあったんです。しかもそれを運搬するため、新幹線内に持ち込んでしまいました。ボトルに穴があいて洗剤が座席にこぼれ、椅子の生地を溶かして悪臭と煙が車内に充満してしまい、終着の東京駅でテロ対策部隊が展開するという大騒ぎになりました。
この事件の他に、誤飲・誤用事故は数多く報告されています。

容器の選択は、お客様だけでなく、身近な人、付近の市民の安全を保証する上で非常に大切なことと言えると思います。

知っておいて!ポリタンクには種類がたくさんあるんです

ポリタンク、と一口で言っても、素材・厚み・用途により、たくさんの種類があります。

キャンプやスポーツ用品として購入できるタンクや容器は、主に水、または人間が飲める安全な液体専用に作られています。無害で刺激のないものを入れておくためですから、素材もやわらかかったり、薄く作られていることが多いんですね。
当然、その材質や厚みでは強力な酸やアルカリに耐えられません。
例えば強い酸性の液体を入れると、穴があくことはなくても、変質して柔らかくなってしまいます。締めてある蓋も緩んで、漏れる危険が高くなります。

ポリ容器には飲料水用から強酸・強アルカリに強いものまで、その材質に大きく幅があります。

レジャー用容器の便利な機能には弱点が・・

またコックやワンタッチの蓋など、中身の出し入れに便利な機能がついていると、密閉性や強度に不安が生じます。蓋や接合部分が原因で、思わぬ漏洩事故が起こります。ギュっと締めているのに漏れる、ということも考えられるのです。

水用ポリタンク(ウォータータンク)2個

実際、飲料水用の容器の蓋はだいたい180度回転すると隙間ができるよう設計されています。そのため、長時間の保管や運搬の振動で緩んでしまうんです。

その点、薬品専用の容器は、わざと数回転回さないと開かない設計になっています。

ハチオウで容器を販売する理由

ハチオウでは、推奨される基準を満たした容器の販売もさせていただいています。
入れる薬品の種類や状態によって、適した材質や厚さが違います。また、どのような化学反応があったか、今後考えられるのかによっても選択が違ってきますから、お早めにご相談ください。

産業廃棄物に対しては、処理を委託されたら処理業者に責任が移るということではないんです。基本的には廃棄したい事業者様が、処理終了まで責任を持つことになっています。保管中や運搬中もお客様に管理責任がある状態です。もしわからないことや不安なことがあれば是非ご相談いただければと思います。

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月~金 9:00~17:00(祝祭日・弊社休業日を除く)

適した容器を手に入れても・・油断は禁物です!

ポリタンクを持った作業員イメージ

次に、ある程度知識のある方が「これは大丈夫!」というポリタンクで保存できたとしても、油断はできないというお話です。

実はポリ容器は、意外に劣化が早いのです。
着色料で色をつけた容器だと、特に強度や劣化の不安があると言われています。水を入れているだけでも、紫外線が当たっていると劣化が早まります。中の廃液によっては言わずもがなです。小さくても、目視で分かるヒビが入っているような場合は絶対に使用しないでください。

あとは使い方ですね。
容器は、ある程度いっぱいまで中身を入れるのが、通常の感覚だと思います。
でも廃液や薬品の化合物などの場合、ポリタンクいっぱいまで入れるのは危険なんです。条件によっては、蓋を開けた瞬間に中身が漏洩するからです。
危険のない水位はというと、容器の容量の8分目程度の量を守ってください。目安はポリタンクの側面によくあるデコボコのバツ印デザイン(これは容器の強度を高めるための加工です)の上端あたりまでです。

薬品に適した容器を選んでいても、使い方には余裕をもって頂き、かつ長期間放置しないことをお勧めします。

もしも中身が漏れた!という場合はどうなるの?

薬品が漏れたイメージ

中の薬品や廃棄物が不意に漏れたとなると、少量でも危険を伴います。

地面などにこぼすと、当然100%を回収することは難しいです。市街地で飛散したり、河川などに流出した場合は、周辺地域の生命・財産を脅かすことにもなりかねません。薬品の種類や量、濃度によっては、大規模な公害につながる可能性もあります。

環境や人体に危険が及ばないと判断されたケースでも、道路や付近の洗浄、経過の調査、その過程で生じる道路の一時通行止め期間の料金など、損害賠償が発生することになってしまいます。

お客様を脅かしてしまうような事例もたくさん申し上げましたが、どうか、薬品や産業廃棄物の安全には万全を期してください。まずは、容器から。
少しでも不安があれば、是非ハチオウにご相談頂きたいと思います。

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