漏洩対策プロジェクト通信

近年、容器が原因の漏洩ヒヤリハットが大変増えております。漏洩は起こしてしまうと法的には、弊社とお客様の連帯責任になる事もあります。
漏洩の危険性がある容器を避けていただく事で漏洩リスクも限りなくゼロに近づきますし、コストダウンにも繋がります。
一度、ご覧いただきご理解とご協力をお願いいたします。

ノズル付ポリ容器及び量について

ノズル付ポリ容器の蓋
ノズル付ポリ容器はノズルを収納出来るようにできている。
作業等の利便性で収納できるように開発されている物で廃液運搬時には適さない。

20リットル入れた場合

20リットル入れたノズル付ポリ容器
20リットル入り
ノズルを取り除いて、内蓋をハメ込んで穴開きキャップを締めた状態。
ノズルを取り除いて、内蓋をハメ込んで穴開きキャップを締めた状態。
液体がキャップまで来ている。

22リットル入れた場合

22リットル入れたノズル付ポリ容器
22リットル入り
20リットル以上入っているとキャップまで来てしまう。
20リットル以上入っているとキャップまで来てしまう。

特に20リットル以上入っている場合は、ノズルを取り除くようお願いいたします。

廃液の噴出について

処理をするために開封すると、一気に廃液が噴出した!

特に気温が上がる6月〜9月末までは、缶が膨張しますので入れすぎないでください

蓋の開放時に缶が収縮しますので、廃液が噴出してきて大変危険です。

現場からのお願いです。

頭を下げるキャラクター

一斗缶の劣化・腐食等による漏洩が多数発生しています。

トラックで一斗缶を運搬するキャラ

運搬終了後に……

せっかく運んだのに残念です!

一斗缶は見た目は傷んでなかったのに……

上司に叱られるのを想像するキャラ

運搬する事で、一斗缶が互いに擦れあったり、振動で腐食部分に穴が開きます。

解説するキャラ

一斗缶の保管場所の環境はどうなんだろう?湿気が有る?
場合によって、扱っている薬品によっては部屋が酸性になっていることも……

一斗缶の運搬後に漏洩する事故が多数発生

漏洩原因のパターン

  • 容器の腐食・劣化
  • 内蓋の有無
  • 空気穴からの漏洩

腐食・劣化

内蓋・空気穴

漏洩の要因

保管場所で劣化・腐食は起きている。
トラックで移動することにより、振動や圧力の変化によって起きる。

対策

一斗缶専用の容器を準備!
容器の有料販売。

一斗缶入れを上から見た写真
移し替えのタイミング
  1. お客様による回収前移し替え
  2. 回収時にドライバー移し替え
  3. 運搬後に漏洩が起きた場合の移し替え

ペットボトルによる廃液保管及び運搬の注意及びお願い

近年、ペットボトル容器に入った廃液の取り扱いが増えてきています。
弊社に入ってきたペットボトル容器が破損漏洩事故となっております。

間違って飲んでしまうかも!!

間違ってペットボトルの薬品を飲みそうなキャラ

東京消防庁からの事例でも近年ペットボトルによる事故の対応等が増えているようです。

家庭で、ドライアイスをペットボトルに入れてと言う行為が多いようです。

事故事例

  • ペットボトルにドライアイスと少量の水を入れて遊んでいたところ、ペットボトルが破裂し左手の親指を切った。
    (平成29年6月 13歳男児 軽症)
  • 孫がドライアイスをペットボトルに入れて振って遊んでいたため、危険だと思い取り上げた際に、急にペットボトルが破裂し両掌を受傷した。
    (平成29年9月 58歳女性 軽症)
  • 水を入れたラムネの空き瓶にドライアイスを入れたところ、ラムネの瓶が破裂して破片が当たり受傷した。
    (平成27年5月 66歳男性、5歳女児 いずれも軽症)
  • 父親と息子の二人で入浴中、ドライアイスを洗面器に入れ遊んでいた。小さくなったドライアイスをラムネの瓶に入れた後、瓶が破裂し受傷した。
    (平成26年11月 42歳男性、7歳男児 いずれも中等症)

家庭で自家製の石鹸を作ってペットボトルに入れておく(余った薬剤も)
破裂、底が解ける等。

国民生活センターには、飲み残しの入っていたペットボトルが破裂した・キャップが飛んだ等の問い合わせが多いようです。

東京消防庁からの呼びかけ

専用容器以外へ移し替えや詰め替えの危険

平成24年10月に東京消防庁管内で、アルミニウム製の飲料用容器に業務用洗剤を入れたことにより缶が破裂し、複数の受傷者がでる事故が発生しました。

この事故は、勤務先で使用していた業務用洗剤(アルカリ性)をコーヒー缶(アルミニウム製)に移し蓋をして持ち帰る途中で、洗剤の成分とアルミニウムが化学反応を起こし、発生した水素ガスが密封された缶の中に溜まり、缶の内圧が高まり破裂したものです。

洗剤の移し替えの危険性

洗剤は性状等を考慮し、洗剤の変質や容器の腐食などがないように、様々な安全対策に基づき専用の容器に入れ販売されています。
このため、小分けや保管のために専用容器以外へ移し替えることは想定外の事故を引き起こすことがあります。

専用容器以外への移し替え危険
専用容器以外への移し替え危険性
容器の材質洗剤
アルミニウムアルカリ性洗剤洗剤の成分とアルミニウムやスチールとの化学反応により、水素が発生する。
蓋などで密封された容器は、破裂する危険がある。
アルミニウム酸性洗剤密封されていない容器は、容器が溶解し洗剤が漏れ出ることがある。
スチール酸性洗剤飛び散った、または、漏れ出た洗剤によるやけどの危険がある。

塩素系洗剤は専用容器以外への移し替えや詰め替えは厳禁

廃棄薬品等の保管及び廃棄は専用の容器をご使用ください!
運搬時に廃液が撹拌され化学反応が起きることもあります。

輸送用タンクでも膨張すると……ペットボトルでは……破裂!

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